HOME > 教育について > 園の一年
春、園庭の桜が見頃を終えると、花びらが風とともにダンスを舞うように落ちてきて、みんなで桜の感動的なショーを眺めます。落ちてきた花びらで子どもたちはおままごとのおべんとうにデコレーションをします。
新緑の季節、園庭の竹林には新しく(女竹の)竹の子が生まれてきます。子どもたちはそれを引っこ抜いて戦いごっこをしたり、筆代わりにして園庭に大きな絵を書いたりして遊びます。5〜7月ごろには園庭にさくらんぼ、梅、杏、桑が実をつけてくれます。またこの梅雨時期は園庭をカニがわんさか走っていますので、大はしゃぎでカニの乱獲が行われます。
夏、子どもたちの狩猟心をくすぐるのはもちろんセミです。園庭ではたくさんの子どもの顔が上を向いています。木にとまったセミを見つけては虫取り網を動かしています。
秋はもちろん、ドングリひろいですね。子どもたち全員には十分すぎるほどのドングリが落ちてきます。毎日ドングリを集めてはおままごとをしたり、大事そうにもって帰ります。 また秋は柿や柚子をとり、美味しく頂いています。
冬、子どもたちは土の中を掘ると幼虫がいることに気づき、幼虫探しに夢中になります。年が明けると白梅と紅梅が花をつけ、うぐいすの鳴き声が園庭に響き渡り、子どもたちはその鳴き声に耳を澄ませるのです。
子どもの遊びは文化です。年上の子が遊ぶ中で自然に年下の子へ引き継がれていきます。当園の遊び文化もこのように引き継がれ、今日までつながってきたのだと思います。